2020春アニメの感想――13作品ひとことコメント
結構遅くなってしまいましたが、この記事では、2020春アニメについて一言ずつ感想未満のコメントを書きたいと思います!(五十音順)
- アルテ
- イエスタデイをうたって
- 乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
- かくしごと
- かぐや様は告らせたい?
- 神之塔
- グレイプニル
- 社長、バトルの時間です!
- 継つぐもも
- 波よ聞いてくれ
- 八男って、それはないでしょう!
- プリンセスコネクト!Re:Dive
- 本好きの下剋上 第2部
アルテ
フィレンツェとヴェネツィアで、「女性だから」「貴族だから」というアルテの属性にまつわる自己評価・他者評価が反転してゆく様は面白く感じました。
思えば、今期は、「アルテ」「八男って、それはないでしょう!」「本好きの下剋上」の3作品で、「女性」「貴族」という属性について考える機会がありましたね。
イエスタデイをうたって
結局、魚住も榀子も自分の本心に気付いて落ち着くところに落ち着きましたが、あれは「強者」の論理だなぁと思いました。つまり、二人とも、自らが想い人だと認識している人と、自分を想ってくれる人とを比較して、結論を出したのです。多くの人は、こういった比較検討できる状況に置かれることはほとんどありませんよね。意地悪な言い方をすれば、キープくん/キープちゃんがいたからこそ、出せた結論だったのではないかと思います。もし、そうした存在がいなければ、魚住も榀子もあのままだったのではないでしょうか。まったくもって「初心な恋愛強者」って感じな登場人物たちでした。
ところで、このアニメは、春アニメの中で一番最後に見終わった作品です。登場人物の置かれた状況や条件が自分と合致していた訳ではないのですが、いろいろ感情が揺さぶられることもあり、最後まで取り置いてしまった作品になりました。もちろん、良作ゆえに、なのですが。
乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…
期待以上のクオリティでアニメ化を果たしてくれたことは、原作ファンとしては嬉しい限りです。第2期を楽しみにしています!
irohat.hatenablog.com
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かくしごと
コメディとハートフルがいい塩梅に混ざった良作でした! 「かくしごと」の(ミスリーディングも含めた)マルチミーニングも私の好みです!
あと、一周回って、ストーリーの起爆剤になる十丸院が好きになりましたね!
かぐや様は告らせたい?
第2期も相変わらず面白かったです! 最近の少年誌・青年誌の人気ラブコメ作品は、一昔前とは違ってヒロインズよりも、(概してハイスペックな)男性主人公の方に魅力を感じます。白銀会長はその筆頭ですね。選挙演説の際の白銀会長は最高でした! 第3期ありませんかね?
神之塔
やはり最後まで世界観を把握しきれず、ちょっと未消化な部分があったことは否めませんね…… ラークやアナク、エンドロシなど、周りの登場人物のキャラクターはかなり好きですね!
グレイプニル
危ない性癖が見え隠れするのはともかく、バトル描写が良い作品でした。終盤の数話で全体像が明かされましたが、結局、続きは原作で!みたいな感じになってしまいましたね。2期があれば良いのですが……
社長、バトルの時間です!
キボウカンパニーは、バトル時にはアンチ社畜を装いつつ、社長が社員は家族であると言ったり社員の私財供出を認めたりするなど、社畜を生みやすい日本の伝統的な社風が色濃く反映されていましたね。言うなれば、社長も従業員も家族として皆幸せな伝統的日本型企業の理想型を見せられたような気がします。
労働者の権利を擁護し社畜を生まないために、職場ではドライな関係に終始する会社像をこのアニメ(ゲーム)で描けなかったのは、やはり、まだまだ日本社会にはそれを理想型とできない気風が残っているからでしょうか。
継つぐもも
少年漫画のお手本のような「バトル×エロ」なこの作品(しかも作画も良好)は、正直なところ、もっと話題になるべきかと思います。和風テイストなのも良いですよね。
第2期は衝撃の幕切れとなってしまいましたが、原作漫画はまだまだ続巻があるようなので、購入しようか迷っているところです。
波よ聞いてくれ
春アニメのダークホースです。かなりハマってしまい、原作漫画を全巻購入してしまいました!
私は深夜ラジオリスナーなのでラジオ要素を楽しみに視聴し始めたのですが、登場人物たちのヒューマンドラマが非常に面白いのです! 原作を読めば、南波瑞穂・茅代まどか・久連木の関係性の詳細や城華マキエがハガキ職人をする理由などが明らかになるので、皆さんも是非! あと、原作を読むと、茅代まどかのラジオ哲学に唸らされましたね。
八男って、それはないでしょう!
正直なところ、バトルと日本食の描写は微妙でした。とはいえ、作品タイトルにも関連するように、貴族社会や家族関係を軸にしたストーリーはかなり楽しめました。(ファンタジーに限らず)権謀術数がうずめく内政モノはもっとアニメ化されてほしいですね!
あと、最終話で貴族の爵位任命権をめぐって揉め事が起こりましたが、爵位任命の推薦権(実質的な任命権)をヴェンデリンに与えつつ、推薦の承認権(形式的な任命権)を国王に留保する方式の方がスマートだったのではないでしょうか……なんて野暮なことも考えてしまいました。
プリンセスコネクト!Re:Dive
やはり原作ゲームをしていないと、次々と現れる登場人物の立ち位置や意味深な発言の完全な把握は無理でした。が、美食殿を中心とするストーリーは普通に楽しめましたね!
本好きの下剋上 第2部
この作品は、他の異世界ファンタジーのように主人公が派手にバトルする訳ではないのですが、相変わらずストーリーや世界観設定のきめ細やかさがキラリと光ります。第3部の制作が決定されたようで嬉しい限りです!!
以上、2020春アニメ13作品の感想でした! これから夏アニメを見始めます!!