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2021春アニメの感想――9作品ひとことコメント

 

6月も終わりまた1クールが終わったので、この記事では、私の視聴した2021春アニメ9作品について適当なコメントを書きたいと思います!(五十音順)

 

 

イジらないで、長瀞さん

① 第1話で長瀞さんにイジられるときの先輩のオロオロする目の動きが秀逸でした!

② 長瀞さんのいない間に友達ギャルに先輩がちょっかいをかけられる展開が好きでした笑

③ 特に二人が出会ってから日が浅いアニメ前半では、個人的に長瀞さんのイジりは畳みかけ過ぎと感じてしまいました。そのため、相対的にイジり頻度が低い友達ギャルの方の好感度が上がりました。そもそも、ツンデレヒロインが登場する作品に共通することですが、ヒロインがデレたり赤面したり照れたりする場面は、主人公は把握しておらず、読者・視聴者しか把握できていないことが多いんですよね。そのため、フィクションとして第三者目線から楽しむのならともかく、現実世界で当事者としてあのように執着されたらイジメ被害者の意識を持ってしまいそうではありませんか?

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先輩をイジっているのを長瀞さんに見つけられた友達ギャル

 

 

究極進化したフルダイブRPGが現実よりもクソゲーだったら

① 「リアルさを極めたゲームは実はつまらないのではないか?」という思考実験を提供する興味深い作品でした。現在の技術水準ではフルダイブ型のゲームの実現は無理なので考えたこともなかったのですが、この作品が提示したテーゼはもしかしたら将来的にゲーム制作の方向性に影響を及ぼすかもしれませんね!

② ゲームのシナリオ展開や身体能力のリアルさは、ゲームの長所を削ぐだけかもしれませんが、リアルすぎるNPCに一定以上の親近感を抱いた場合はそれだけで済まない気がします。そのNPCとの関係が悪化したり、NPCが死傷したりした場合に、プレーヤーの精神衛生に良くない影響が及ぶ可能性は十分あるのではないでしょうか?

③ ストーリー展開がやや遅々としていのが気になりました。なんと、たった原作ラノベ2巻分でアニメ12話のようです! 原作者が「慎重勇者」の作者ということもあって、「慎重勇者」には及ばないもののギャグ要素は悪くありませんでしたから、やはりテンポの悪さが作品の質に影響してしまっている印象です。もしかしたら、「ゲームはリアルさを極めるとつまらない」という作品のテーマそれ自体の影響もあるかもしれませんが。とはいえ、11話で明らかになった世界観設定は、流石「慎重勇者」の原作者といったところです。

④ 各所にソードアート・オンライン」(特にアリシゼーション編)の影がチラつきましたね笑 幼馴染の親友(マーチン/ユージオ)、金髪のヒロイン(アリシア/アリス)、黒髪ショートの主人公の妹(楓/直葉)、シナリオ上重要な大木(ケヌラの木/ギガスシダー)、精神がゲーム上の身体能力に影響を与えるシステム(心意システム)などには類似点が見て取れますし、そして何よりキリト役の松岡禎丞さんが過去に「極・クエスト」を唯一クリアした人物の声を担当しているのですから!

⑤ 主人公のヒロ(CV:山下大輝さん)が感情的になったときの特徴的な声が良かったです!

⑥ 「究極進化した製作委員会」!

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マーチンタイム!

 

 

ゴジラ S. P.(シンギュラポイント)

① 脚本家の趣味嗜好が強く反映されたようなアニメだったと思います。「怪獣×ロボット×SF」で盛りだくさんでした。脚本家は、これまでゴジラシリーズとの差別化が大変だったのではないかと思います。

② 怪獣要素を期待して見始めたのですが、見終わってみればSF要素が一番大きな割合を占めていたような印象があります。SF用語はほとんど理解できなかったのですが、理解できないわりには楽しめました。

 

 

シャドーハウス

① まったくのダークホースにして、今期もっともお気に入りのアニメになりました! ゴシック×ホラー×ファンタジー×アドベンチャー×ミステリーなど要素盛沢山、類似作品のない唯一無二の世界観最高アニメです!! 各話3回ずつは観てました! 続きが気になって原作漫画(既刊8巻)を購入しました!

② 第11話以降はアニメオリジナルの展開でした。原作漫画もアニメもどちらも面白いストーリーでした! 原作よりも突っ込んだ設定開示もありましたね。最初は、原作を代替するオリジナルストーリーかと思いましたが、着地点は原作に挿入可能な形になっていました。原作漫画には早期の続刊を、アニメには2期の制作を期待しています!

③ せいぜい中学生くらいにしか見えないのに、エミリコの同期の生き人形はみんなハイスペックですよね! エミリコは楽観的で優しくてアホっぽいけど利発かつ発想が柔軟で、ラムは内向的で何の取り柄もなさそうだけど天才的な能力を隠し持っており、ルウはマイペースなものの鋭い観察眼があり、ショーンは目は悪いものの全体的に能力が高く、リッキーも突出した能力はないものの頭脳明晰なのですから!

④ エドワードの庭園の仕掛けの作り込みは凄かったですよね! そしてまさかの第8話はエドワードED! 「私の完璧な世界」!

⑤ 個人的なベストエピソードは、お披露目の庭園迷路編(6~10話)です。シャドーも生き人形も、お披露目組みんなの能力と魅力が溢れていましたね! 以下、みんなの表情と活躍の記録を!

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エミリコの影響で自発的に行動するようになったラム(第6話)

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緊張して気が大きくなりケイトにプロポーズするジョン(第6話)

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ルウ「私の顔、傷ついていない?」(第7話)

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気遣うエミリコとそれに心動かされるパトリック(第7話)

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エミリコ「ウサギさんみたい!」(第7話)

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ルイーズ「まあルウ、なんて綺麗な顔なの!」(第8話)

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ショーン「俺を殴ったことを謝れば手伝ってやってもいいぞ」(第9話)

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ルウ「でもリッキーといて楽しかったから」(第9話)

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リッキー「ジョン様!ショーン!助けになってください!」(第9話)

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週刊少年ジャンプから来た男」によるジョンパンチ(第9話)

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ショーン&リッキー「嘘でしょ!?」(第9話)

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エミリコのためにリッキーに頭を下げるパトリック(第9話)

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エミリコ「私は生まれつき体が丈夫みたいです」(第9話)

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今度は逆にケイトがエミリコをお姫様抱っこ(第10話)

 

 

スーパーカブ

① シャドーハウスと同じく、第1話から心に刺さった雰囲気最高アニメです。セリフ量は比較的少なめにもかかわらず十分に楽しめる作品でした。

② 各所で言われているように、このアニメはまさにCMのようでした。しかも、ここで打ち出されているのは、特定のジャンル(たとえばキャンプや軽音)ではなく、特定企業の特定製品なのですから、広告効果抜群ですよね!

③ もともとのキャラデザが基層にあるのはもちろんですが(原作イラストはフェチ漫画として有名な「明日ちゃんのセーラー服」を描いている博さんらしいです)、キャラクターが笑顔になる際などの表情の変化が柔らかくて好きでした

④ 主人公・小熊の変化に目をやると、箱をカブに付けた第3話あたりから表情が豊かになり、修学旅行で無茶をやった第6話あたりから(実は、引っ込み思案で臆病な性格などではなく)我が強くてアウトローなところがあるところが明らかになり、第7話あたりから椎と交流を持つようになってから椎に対するやや強気な姿勢礼子に対するいなすような態度が目に留まりました。最初の印象が、特に下記⑦の騒動を経てからグッと変わりましたね! 最終的には、第11話で椎を救出する際、無茶をやっていましたね。消防や救急に連絡せず一人で椎を救出したこと、そのために椎に自力で崖を上らせたこと、濡れて凍えている椎をカブの前カゴに乗せたこと、椎の両親に連絡したとしてもその夜の内に迎えに来させないこと等々はツッコまなければならないでしょう(原作ではちゃんと説明されているかもしれませんが)。

⑤ 第11話の小熊のスーパーカブが必ず助けに行く」「礼ならカブに言って」は笑ってしまいました。しかも、そんな小熊のセリフに影響されて、椎までも「また、スーパーカブで助けてください……この冷たくて暗い冬を……どこかに……」と言ってしまうのですから、スーパーカブは偉大ですね!

⑥ カブを買ってから、ぼっちだった小熊には、礼子や椎といった友達ができました。このアニメはカブを運転する際などに彩度を高める演出を多用していましたが、しかしやはり大人目線から見れば、とりわけ学生時代に彩りを与えるのは友人の存在でしょうね(第11話はそのようなタイミングで彩度が高まりました)。

⑦ ニコニコ動画では毎話のように視聴数・コメント数ともにトップでした。今期一番人気の作品だったのではないでしょうか。悪い意味で話題になったという点においても、注目度はありましたね笑 この件の私見については下記記事参照。

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箱を付けて、にへぇと笑顔になる小熊(第3話)

 

 

スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました

① 基本的に1話完結型の気軽に見られるアニメでした。特に6~7話あたりから尻上がりに面白くなっていった印象です。

② アニメ前半は、パッと見て髪が似ている主人公のアズサとハルカラ(どちらも金髪ロング)の区別がつきにくかったです。アニメ化に際してもっと色の区別をつけるべきだったのではないでしょうか。

③ エフェクト・ボイス担当(CV:中村桜さん)がいたのは斬新でした! 特徴的で楽しいSEになっていましたね!

④ 実はアニメの個別のYouTubeチャンネルがあり、第10話で各人が披露した歌も視聴できるんです! 曲調がみんなどこかで聞いたことあるような印象です笑

 

 

 

 

 

戦闘員、派遣します!

① 原作者が「この素晴らしい世界に祝福を!」の暁なつめ氏ということで、前半はこのすばのキャラがどうしてもチラついてしまっていたのですが、後半になるとそれぞれのキャラが印象付いてきて気になりませんでした

② しかし、暁なつめ氏のこの素晴らしい世界に祝福を!」「戦闘員、派遣します!」(原作)、けものみち(漫画原作)は、いずれもアニメ化され、しかも、いずれもハズレがないですよね!

③ 最終話のちゅんちゅん丸のモザイクは汚かったですし、獣人×ショタ展開はゲスでしたね笑

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「俺の心は大きいからなぁ。男の子か女の子かだなんて些細なことは気にしねぇにゃん」

 

 

ドラゴン、家を買う。

① 9話までキービジュアル詐欺でした。キービジュアルでメインキャラ然りとした態度をしているピンクの女の子がいつまで経っても登場しないのですから! 登場したのは全体の4分の3が経過した第10話の後半からです。

② 第10話からレティ、ディアリア、ピーちゃん、ネルの4人体制になってから格段に面白くなった印象です。ツッコミ役が増えたからでしょうか? 最終話のレティとネルのお別れがロマンティックでしたね!

③ 主人公のレティの声(CV:堀江瞬さん)の声が特徴的で良かったです! 男性でもあのような声が出せるんですね!

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キービジュアル

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レティとネルのお別れ(第12話)

 

 

舞子さんちのまかないさん

① 2月から3話ずつ毎月第4木曜日にNHKワールドJAPANで放送されているアニメなので、知名度は低いかもしれません(今年10月からEテレで放送するようですが)。今からでもNHKの公式サイトで無料・無登録で全話視聴可能なので、興味のある方は是非!

② 個人的には、歌詞はないですがOPとEDにドハマりしてしまいました!

 

 

以上が2021春アニメの感想です! 今期のアニメは2期制作決定の発表が少なかった気がします……(私の視聴した上記アニメでは発表ゼロでした)

はめふら2期、ひぐらしのなく頃に卒、かげきしょうじょ!!など、夏アニメも楽しみな作品が目白押しですね!