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福田晋一『その着せ替え人形は恋をする』――ギャルがコスプレする王道ラブコメ漫画!

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その着せ替え人形は恋をする

 

次にくるマンガ大賞2019」コミックス部門で第6位を獲得した人気作品です!

 

(1)基本情報

 

『その着せ替え人形は恋をする』

著者:福田晋一

掲載誌:ヤングガンガン

レーベル:ヤングガンガンコミックス(2019年8月現在既刊3巻)

ジャンル:「ラブコメ」「ギャル」「コスプレ」

いつも友人の輪の中心にいるギャル系美少女、喜多川海夢。クラスメートの五条新菜は、彼女を“別世界の人間”だと思っていた。雛人形の頭師を目指す新菜が、放課後被服室で作業をしていると、そこに現れたのは…まさかの…!? 「あたしにコス衣装作ってくれないかな……!?」 二人のドキドキ山盛りコスプレ・スクールライフが始まる!! 【第1巻裏表紙より】

 

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(2)あらすじ

 

主人公は、五条新菜(ごじょう・わかな)という高校1年生の男子。彼の家は雛人形を製作することを家業としており、新菜自身の夢は雛人形の顔を描く頭師になること。それ系統の趣味しか持たない彼は友達はおらず、学校ではぼっちでした。

 

とある放課後。自宅のミシンの調子が悪いため、新菜は学校の被服室でミシンを使って雛人形の衣装作りを行っていました。すると、彼しかいない被服室の扉が開きます。この学校には手芸部がないのに放課後の被服室に用事があるなんて誰なんでしょう?

 

そこに現れたのは、本作品のヒロイン、喜多川海夢(きたがわ・まりん)です。いわゆるギャルの海夢は明るくて友達も多くて、新菜にとっては「住む世界の違う住人」でした。

 

そんな海夢は、自分の趣味を見られてしまって動揺する新菜を見てこう言います。

 

「すっごーーーーーーい!! ごじょー君、ミシンできる人なの!? えっマジで凄いんだけど!! なんで!?」(第1巻34頁)

 

新菜の雛人形趣味を聞き出した海夢は、彼に頼み事をします。コスプレ衣装の製作を手伝ってほしい、と。

 

なんと海夢は、ギャルにもかかわらず(?)、オタクで「ヌル女2」の雫というキャラクターのコスプレをしたいと思っていたのです。しかし、彼女の技術力では、衣装作りは上手く進んでいませんでした。海夢の情熱に心動かされた新菜は、彼女のコスプレ衣装作りに協力することになります。

 

以上が『その着せ替え人形は恋をする』のストーリーの基本線となります。

 

ここからは、コスプレ衣装製作のための採寸、お買い物、コスプレイベントデビューなど、イベント満載でラブコメが展開してゆきます。

 

その中でも第1巻のハイライトは、採寸イベントでしょう(2.5話分が費やされています!)。新菜の家に海夢が乗り込んできて彼の部屋で採寸を行うことになります。しかし、採寸のためには海夢に下着姿になってもらう必要があるのですが、彼女はためらいもなく服を脱ぎ始めて……!?

 

 

(3)おすすめポイント――「ギャル×コスプレ」の綺麗でちょっとエロい王道ラブコメ

 

まずは、作画・絵柄をおすすめポイントとして挙げるべきでしょうか。コスプレ漫画ということもあって、人や衣装の作画はかなり綺麗です。あと、女性の描き方がちょっとエロいですね。クセになるエロティシズムを感じます(少年誌のギャル漫画に比べてこの点のこだわりが強いと思われます)。

 

もう一つのおすすめポイントは、「ギャル」と「コスプレ」という要素を上手く練り上げて、王道ラブコメ漫画に落とし込んだところです。

 

「オタク」なのに「ギャル」というヒロインの魅力を伝える手法は、漫画やライトノベルではそれなりにあります。しかし、この『その着せ替え人形は恋をする』は、そういったジャンルの基本を押さえつつ、「コスプレ」というまさに見た目を通じたオタク性の発露という手法でヒロインの魅力を引き出し、また綺麗な作画の漫画でさらにヒロインの魅力を分かりやすく読者に伝えてくれています! 

 

しかし、私がどう魅力を語っても、実物を読むことにはかないません。まずは下記サイトから試し読みしてはいかがでしょうか?

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