『かげきしょうじょ!!』第2巻の登場人物の整理と考察
先の記事で紹介した『かげきしょうじょ!!』ですが、第2巻ではさらさの地元の人物がたくさん登場し、また同一人物でも複数の呼び名があるので、整理をしておきます。第2巻を読む途中はもちろん、『エピソードゼロ』や第1巻の時点でも役に立つと思います。
渡辺家の人々
渡辺さらさ(16)
さらさの祖父
畳屋。「健じいちゃん」。元々は歌舞伎のファンだったが今は大嫌いに。さらさが紅華に入学した現在、一人暮らし。
さらさの祖母(故人)
歌舞伎と紅華歌劇団のファン。
2巻5幕20-21頁、35頁、7幕101頁に登場する人物たち
渡辺家の関係者のよう。畳屋で働く人っぽい。作中にしっかりとした言及なし。
歌舞伎界の言葉
梨園:歌舞伎俳優の社会を指す言葉。
白川家:歌舞伎の名門一門。白川歌鷗が宗家。
美里屋:白川歌鷗、白川煌三郎の屋号(同じ名字でも異なる屋号の場合がある)。
白川家の関係者
白川歌鷗
歌舞伎役者。15代目白川歌鷗。「大大先生」。
白川煌三郎
歌舞伎役者。歌鷗の娘婿。暁也の兄弟子。「赤いバラの人」。「大先生」。
白川暁也
歌舞伎役者。さらさの幼馴染で恋人(?)。さらさより2歳年上。本名は「宏」。15代目白川歌鷗の部屋子。16代目白川歌鷗の筆頭後継候補者。「自来也bot」の中の人。15代目白川歌鷗のいとこの息子で歌舞伎一家出身。
白川巴
「巴先生」。さらさと暁也の幼少期における日本舞踊の先生。15代目白川歌鷗の妹。
白川歌鷗の妻
「女将さん」。「お前は助六にはなれません!!」と言い放って、さらさに歌舞伎役者の道を諦めさせるきっかけを与えた人物。
暁也の実父
辰彦。元歌舞伎役者。15代目白川歌鷗のいとこ。
暁也の実母
若くして辰彦と結婚。梨園の妻を経験する。暁也の歌舞伎修行に熱心。
【注意】以下では第2巻の終盤で明かされる重大な事実に触れていますので、第2巻を読了していない方は読むことをお勧めしません
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渡辺さらさの親について
「さらさは煌三郎の婚外子」と噂されているが(2巻6幕69頁)、さらさは実は15代目白川歌鷗の実娘のよう(2巻8幕150-152頁)。
白川歌鷗の妻(女将さん)がさらさに対して「お前は助六にはなれません!!」ときつく言ったのも、さらさが15代目白川歌鷗の婚外子(隠し子)のためか(つまり、白川歌鷗の妻はさらさの母親ではない)。
さらさの母親については作中で何も触れられていないが、さらさが渡辺家にいることからすれば、さらさの祖父母(渡辺家)の娘がさらさの母親のはず。さらさの祖父(健じいちゃん)が歌舞伎を嫌いになったのは、既婚者の15代目白川歌鷗が娘に手を出したことが原因か。
気になるのは、白川煌三郎。父親でも恋人でもないのに、必要以上にさらさのことを気にかけ過ぎでは……?
下記の第8巻以降の感想・考察記事では、より突っ込んだ(=妄想混じりの)考察を行っています!