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カップルの別れ話における構造的不均衡について――いかにしてフラれた側は傷つけられる状況に置かれるのか?

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「光雄、お前は地の果てまで追い詰めて○す!」(アニメ「波よ聞いてくれ」第1話より)

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「これも自業自得だよね……みっちゃん」(アニメ「波よ聞いてくれ」第5話より)

 

 

この記事では*1「交際関係にあるカップルの別れ話に際して、交際終了を言い出した側よりも、交際終了を言われた側の方が不利で傷つきやすい構造に置かれる傾向がある」という問題について検討してみたいと思います*2

ここで問題の対象としているのは、別れ話において交際終了を言い出した側が話す内容それ自体ではありません。むしろ問題の対象は、その別れ話が行われる構造なのです。以下に目次を掲げるので、それを見た方が分かりやすいかもしれません。

 

 

なお、パッと見て分かりにくいので、以下では、「交際終了を言い出した側」「A」と呼び、「交際終了を言い出された側」「B」と呼びます。

ちなみに、ここでは次のような前提条件を念頭に置いています。

  • カップルは、法律婚をしておらず、同棲状態にもない。
  • 別れ話は、(電話や文章ではなく)対面によって行われる。
  • 別れ話は、交際終了を目的とするものであって、恋愛的な駆け引きや関係改善を目的とするものではない。Aは本当に交際終了したい。
  • Bとしては、にわかには交際終了を承諾できない。可能であれば、Aを説得して交際を継続したい。
  • 別れ話にカップル以外の第三者は立ち会わない。

いろいろと前提条件を並べましたが、ある程度の一般性は維持されているのではないかと思います。

 

 

第一の構造的不均衡:別れ話のための心の準備の相違

 

概して、別れ話は、Bにとって突然の出来事です。

「別れ話をしたいから会いたい」なんて予告をするAは少数派なはずです。多くの場合、別の口実を使ったり、特に目的を言わなかったりして、AはBと会います。

あるいは、「重要な話があるから会いたい」くらいは事前に告知されるケースもあるかもしれません。しかし、この場合でも、Bは別れ話がちらりと脳裏に浮かんだとしても、ありうる可能性の一つとして想定するに過ぎない(つまり、別れ話に違ないという確信はない)はずです。

そうすると、たいていの場合において、BはAからの別れ話を、なんの心の準備もできないまま迎えることになります。

 

それに対して、Aは、事柄の性質上、自分が望むだけの時間をかけて別れ話の準備をすることができます

どれだけの程度において別れ話の準備に悩むのかは人それぞれですが、一般的には、Aは別れ話の準備として、①交際終了の理由と、②本当に交際を終了すべきかどうかの確信の程度に悩むことになると思います。

①については、一般的に、交際関係にあるカップルにとって、交際の維持こそが原則的な姿勢であって、交際の終了は例外的な出来事です。そのため、別れ話に際しては当然、Aの側が交際を終了したい理由を述べる必要があります*3

②については、①と同様に、あるいは①以上に、Aは思い悩むことになると思います。たとえ結果的に交際を継続するとしても、一度でも別れ話をすればその事実を消し去ることはできません。別れ話をした過去は、将来にわたってその二人の間に通奏低音のように残り続けることになります。時間が経てばその過去の記憶は薄れてゆくかもしれませんが、(表面的でないにせよ)ほぼ間違いなく二人の間には気まずさが存在します。よって、Aとしては、もし結果的に交際を継続するならば、最初から別れ話をしなければよかったと後悔することになります*4

したがって、Aは、自身が望むだけ時間をかけて、①Bを納得させられるだけの交際終了の理由を考えて、②本当に交際を終了すべであるとの十分な確信を持って、別れ話に臨むことになります

 

以上から、別れ話に際しては概して、Aには十分な心の準備があり、Bには準備がない、という構造的不均衡が存在することが分かります。

このような心の準備の差によって、不意打ちを食らったBだけが一方的に動揺し冷静さを失うことになります。このような状態のBはAが述べる交際終了の理由に対して理路整然とした反論ができず、そのためにAの言い分が正しいという外観が出来上がってしまい、結果としてBは交際終了を受け入れてしまうことになるのではないでしょうか。

逆に、Aの側に立てば、別れ話をする場合には、不意打ちの方が成功率は高そうです*5

 

 

第二の構造的不均衡:交際終了に反論するための十分な時間がない

 

第二の構造的不均衡は、第一の構造的不均衡と密接な関係にあります。

前述のように、別れ話に際して、Aは十分な心の準備ができ、Bはそれができないという構造的不均衡は、Aが主張する交際終了すべき理由に対する反論を考える十分な時間がBにはないという構造的不均衡を生み出します。

Bが何事にも動揺しない性分で、何があっても素早く理路整然とした論理を組み立てることができる人物なら、この構造的不均衡は問題になりませんが、そういう人物はなかなか存在しないため、たいていの別れ話の際には問題になるかと思います。

 

ところで、別れ話には、(理念的には)大きく分けて2つの方式が想定できます。1つ目は、両者の合意によって交際終了する方式(合意方式)、2つ目は、A側の一方的・最後通牒的な交際終了の宣言によって交際終了する方式(一方的宣言方式)があります。

合意方式は、一般的に交際が両者の合意によって開始することと対応しています。婚姻関係(法律婚)も、両者の合意が記された婚姻届の提出・受理によって開始し(結婚)、両者の合意が記された離婚届の提出・受理によって終了します(離婚)。

婚姻関係との類比で、交際関係の終了についても、合意方式が採用される場合もあり得ます。しかしながら、夫妻という法的な身分関係を形成する婚姻関係と、(婚約などしない限り)何らかの法的な身分関係を形成するものではない交際関係を、同列に語るのは適当ではないかもしれません。

そこで、交際関係においては、一方的宣言方式が採用される場合があります。この方式は、個々人が自身の身分について他人の意思とは関係なく自分自身で決定することができるという現代の個人主義的・自由主義的な潮流と合致します*6

世のカップルにおいて、実際にどちらの方式が多く採用されているのか、あるいはどちらが社会一般の常識なのか私は知りません。とはいえ、いずれにせよ、戦略的には、交際終了したいA側にとっては一方的宣言方式が望ましく、交際終了したくないB側にとっては合意方式が望ましいことになります。

ここで留意しなければならないのは、基本的に、どちらの方式を採用するかについての主導権はAにあることです。別れ話をどちらの方式にするかについて事前に合意をしていたり、(たとえば、暴力や経済的依存など)AB間にB側に有利な権力関係があったりするなど、特別な事情がない限りは、Aは一方的宣言方式を採用する方が合理的な判断だからです。さらに言えば、Aとしては、別れ話を言い出したその際に、Bから交際終了の同意を得るか、一方的に交際終了を宣言しておいた方が合理的です。後日、Bから交際終了に対する諾否の回答を得るようでは、Bに十分な時間と準備を与えてしまい理路整然とした反論を受ける可能性があるからです。

実際も(上記の戦略について意識的にせよ無意識的にせよ)、一方的宣言方式や、一方的宣言方式に近い合意方式(事前の十分な時間と準備があれば同意しなかったかもしれないBが、Aから不意打ち的に交際終了を言い出され、それに動揺し押し切られて渋々同意する方式)が多いのではないでしょうか?

 

ここで話を戻すと、一方的宣言方式において行われることが多い別れ話においては、Aが主張する交際終了すべき理由に対する反論を考える十分な時間がBにはなく、その結果、交際終了に押し切られる、と推論できます。たいてい、Bは、十分な時間がなければ、十分な反論を考えることもできません。そのため、Aが事前に十分な時間をかけて固めた交際終了すべき理由と、その場で咄嗟に考えざるを得ないBの反論は、その構造からして、Aの側に有利なのです

 

 

第三の構造的不均衡:一方的・片面的な攻撃防御構造

 

第三の構造的不均衡は、攻撃防御構造に関する不均衡です。

 

第一・第二の構造的不均衡のところでみたように、Aは、十分な準備と時間をかけ、交際終了すべきであるという意思を固めて別れ話に臨みます。

そのため、Aは、交際終了という目的を果たすため、Bに嫌われる覚悟でBを突きなすような交際終了の理由を語ることになります。具体的には――Aのいう交際終了の理由が「気持ちが冷めた」「他に好きな人ができた」のようなA側の一方的な事情(言い換えれば、Bに帰責・起因しない事情)であっても――別れ話が長引き拡散すれば*7「Bには○○に気付いてほしかった」「Bの○○なところが嫌だった」「本当はあのとき○○してほしくなかった」「Bの○○は気持ち悪いと思っていた」などのBに対する不平不満をAは少なからず語ることになるのです*8

その一方で、交際を継続したいBは、Aと同様に、Aに対する不平不満を言うことはできません。BがAに対する不平不満を言っては、「じゃあなおさら別れるべきだ」と交際終了の更なる口実をAに与えることになってしまうからです。さらに言えば、Bは、いわば惚れた弱みとして、Aに不平不満など言えないかもしれません。

 

このように、別れ話において、AにはBに対する不平不満を述べるという攻撃手段がある一方で、Bはそのような攻撃手段を採用できません。そのため、BはAの攻撃に対して防戦一方で、それとは対照的にBはAが攻撃してこないので防御をする必要はありません

ここに、一方的・片面的な攻撃防御構造という第三の構造的不均衡が存在すのです。

 

 

第四の構造的不均衡:一方的・片面的な精神的ダメージ

 

第四の構造的不均衡は、第三の構造的不均衡と密接な関係にあります。

上記で見たように、BはAからの不平不満を一方的・片面的に甘受しなければならないのですが、これは、Bの側だけが、不平不満による一方的・片面的な精神的ダメージを受けることを意味します。

 

また、別の形での精神的ダメージもあります。Aが十分な時間をかけて別れ話の準備をしていたことは、一般的に少なくとも別れ話の数週間前からは、Aの気持ちはBから離れつつあったことを意味します。

つまり、別れ話の前のしばらくの間、Bの言動はAに内心冷めた気持ちで見られていた可能性があるのです。さらに言えば、以前は情熱的であるとして好意的に受け入れられていたBの言動も、その間は、Aに気持ち悪いと思われている可能性が十分にあるのです。

これでは、Bはまさにピエロです。別れ話のときに突然、自分の間抜けさを悟らされるのですから。

 

以上のように、別れ話に際して、Bは一方的・片面的な精神的ダメージを被るのです。

 

 

おわりに:構造的不均衡をどうすべきか?

 

以上をまとめると、カップルの別れ話に際しては、

  1. 別れ話のための心の準備の相違。
  2. 交際終了に反論するための十分な時間がない。
  3. 一方的・片面的な攻撃防御構造。
  4. 一方的・片面的な精神的ダメージ。

という構造的不均衡が存在する傾向があることが分かります。このような構造的不均衡の下では、Aの交際終了の意思は貫徹されやすい一方で、Bの交際継続を希望する意思は困難な状況にあると言わざるを得ず、さらに、Bの側は傷つきやすい構造に置かれがちです

 

世のカップルは、このような構造があることを前提に別れ話に臨むのが良いのかもしれません。具体的には、Aの側は、十分な時間をかけて別れ話の理由と意思を固めて、事前予告なしに別れ話を切り出し、一方的宣言(もしくはそれに近い同意獲得)によって交際を終了する形が戦略的でしょう*9

その一方で、Bの側は難しい状況に置かれます。Aが別れ話を切り出す気配を事前に察知し、交際終了の理由を具体的に推察できれば、構造的不均衡は相当程度解消しますが、これは概して無理な相談でしょう。Bは、Aに別れ話を切り出されたら、まずは合意方式に持ち込んで構造的不均衡の解消を試み、冷静に反論を考える時間を確保するのが最優先です*10。そして、Aの交際終了の意思の強固さを認めた場合、Bは、いたずらに反論してAの述べる交際終了の理由(つまるところBに対する不平不満)を深く聞き出すことをせず、交際終了を受け入れた方が精神的ダメージは浅くて済みます*11

 

それでは、(渋々ながらも)交際終了を受け入れたBは、Aへの気持ちの整理がついた後に、別れ話の際の構造的不均衡への意趣返しとばかりに、Aに対する不平不満を伝えるべきなのでしょうか?

結論から言えば、伝えるべきではないでしょう。事後的にAに不平不満を伝えたところで、気持ち悪いと一蹴されたり、それをAが友人知人に広めたりするのがオチでしょう。これでは、かえってAの側がさらなる精神的ダメージを受けてしまいます。

Aに対する不平不満は、抱いたとしても、B自身の内に留めておくか、せいぜい(Aに伝わらない範囲で)友人知人に愚痴る程度に収めておくのが穏当でしょう。

 

そもそも、以上述べてきた構造的不均衡は、あくまで事実分析に関する「不均衡(unbalance)」であって、「正義(justice)に反する」という価値的意味での「不公平・不公正(unfair, injustice)」ではありません

現在、私たちが生きる社会は、自由に人間関係を形成する権利――ここでは特に恋愛の自由――を承認しており、交際関係にあるカップルの誰しもが交際を終了する権利を有しています。この権利を単に戦略的に行使しただけでは不公平・不公正と評価することはできません。ただ、事実レベルの分析・評価として、別れ話の構造に不均衡が存在するだけなのです*12

したがって、上述の構造的不均衡論に基づいてBがAを論難するのは筋違いでしょう。構造的不均衡論は、Bの側にとって、実践的効用はほとんどなく、せいぜい自身がそもそも不利な構造に置かれていたことの認識に役立つ効用くらいしかないのです。とはいえ、構造的不均衡の存在を知ることは、もしかしたらBにとって一定の慰めにはなるかもしれませんね。

 

 

参考記事

 

最後に、最近読んで印象深かった恋愛に関するブログ記事をいくつか紹介したいと思います。

 

davitrice.hatenadiary.jp

1つ目は、「道徳と恋愛は相性が悪い」と題する記事ですが、ここでは、道徳的(フェミニズム的)に行動する男性は女性との恋愛の上で不利に置かれる旨が論じられています。上記記事とは異なり、私のこの記事は性別互換的な議論を行ったつもりですが、基本的には両記事が基づく価値観は通底していると思われます。私の記事の一方的宣言方式云々に共感した方は、上記記事も読んでみると良いかもしれません。

 

davitrice.hatenadiary.jp

2つ目は、1つ目の記事の続編に位置づけられる記事です。すべて興味深い内容ですが、異性のパートナー関係と同性の友人関係との違いについて論じられた部分が、私の記事と少なからず関係します。その部分では、私の記事の主題である別れ話の前段階にある、パートナー関係の構造――ひいては交際終了の構造的遠因――について論じられています

私の記事は、交際中の(将来的な)B側にとって実践的効用がほとんどないと予想されるのに対して、上記記事は、現に交際関係にある人々に対して自身の現状を分析し改善する視角を提供してくれるものになると思います。

 

honeshabri.hatenablog.com

3つ目の記事は、私のこの記事とはほとんど関係ありませんが、過去に書いた記事(光源氏計画エンディングの倫理的許容性を考える――「養父と養娘の結婚」問題 - 小説・ラノベ・アニメ・漫画の感想・おすすめブログ)と内容的に関連するので紹介しておきます。

上記の「幼なじみが絶対に勝てる気がしない進化心理学は、進化心理学の観点から幼馴染との恋愛は成就しない(他のライバルに勝てない)旨が論じられています。その議論に際しては、広く近親婚・近親相姦についても扱われていますが、そこではそのタブーの実質的理由(生物学的理由)がテーマとなっています。これは、私の過去記事が形式的理由(法制度的理由)をテーマとしたのとは対照的です。

また、関連して、漫画「僕たちは繁殖をやめた」もここで紹介しておきます(第1話試し読み)。この漫画は、生き別れの兄と妹の近親相姦がテーマとなっています*13第17話ではタイトルが回収されるのですが、そこでは、「私ね……人って繁殖をやめたと思うんです。今って自由恋愛の時代で、どんな人と恋愛しようが基本的には自由で、結婚も出産も義務じゃないですよね。つまり人は繁殖より愛を選んだと思うんです。人は愛しているから一緒にいる。それ以上でもそれ以下でもないんです」。「もし“繁殖”しなかったら、僕らは同性のカップルや子供を産まない選択をしたカップルと同じように、恋愛関係でいて許されるのか?」と問題提起されています。

この問題提起は、近親相姦のタブー性を、性行為それ自体のタブー性と繁殖(妊娠・出産)のタブー性に区別する(そして近親間の性行為をタブー視しない)可能性を提示しています。実際には(避妊措置をしていたとしても)多くの場合の性行為に不可避的に伴う妊娠リスクがあるため、これ現実的な議論ではないかもしれません。しかし、純理論的には、このような区別可能性は十分検討に値する問題だと思われます(というより、誰かが既に検討していると思いますが)。

 

 

*1:冒頭の画像は記事本文とあまり関係ありません。関連させると混乱する可能性があります。ちなみに、『波よ聞いてくれ』(2021年5月現在既刊8巻)は非常に面白い漫画/アニメなので是非!

*2:もちろん、この問題については既に幾度となく誰かが検討しているのではないかと思います。また、この記事では筆者の個人的な感覚・主観が反映されていると思うので悪しからず。

*3:なお、ここでは、その理由の客観的な妥当性・正当性の有無はそれほど問題になりません。(概して冷静さを失った)Bさえ納得させれば良いのですから。

*4:もちろん、結果として別れ話が二人のより良い関係へと繋がる可能性もありますが。

*5:ただし、冷静さを失ったBが激昂して何らかの実力行使に出るような事態は避けなければなりませんが。

*6:他方で、婚姻関係については、法的な身分関係であることから、その開始・終了には慎重さが必要となるため、自由主義個人主義が一定程度譲歩すると説明できます。最終的には、離婚裁判という手段も残されています。

*7:別れ話においては、交際終了したくないBは、Aが交際終了すべきという結論に至った原因を解消するための方策を提示すべく、Aの主張する交際終了の理由を深掘りするのが一般的かと思います。

*8:もしかしたら、この不平不満は、交際終了のために大袈裟に言っているだけで、本心ではない可能性もありますが。

*9:ただし、Aが交際終了後にBとの良好な関係を望むのなら、これが最善の形とは言えないでしょう。

*10:そのほか、可能であれば、やり取りのタイムラグが可能な文章(SNS等)による別れ話に移行する方法も検討しても良いかもしれません。もっとも、実際は困難だと思いますが。

*11:もっとも、これも実際には不可能かもしれません。実際は、交際終了の理由を深掘りして精神的ダメージを受けたにもかかわらず、結局は交際終了に至ったケースが多いのではないでしょうか。もしBがあっさりと交際終了を受け入れられるくらいなら、交際継続に対するBの気持ちも低下しているため、Bの側もAに対する不平不満を言い出せる可能性があります。この場合、構造的不均衡は相当程度解消され得ます。

*12:「不均衡」よりも「非対称」の方が分かりやすい言葉だったかもしれませんね。

*13:個人的には、映画サークルメンバーの守銭奴の女子学生・銭丸がサークル代表の男子学生(通称・巨匠)の才能に金銭を惜しまず投資するという特殊な恋愛模様も楽しんで読んでいます笑