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2021冬ドラマの感想――10作品ひとことコメント

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俺の家の話

3月も終わり、2021冬ドラマを視聴し終わったので、私の視聴した10作品について適当な感想コメントを書きたいと思います!(時間・五十音順)

 

 

1時間ドラマ

 

青のSP―学校内警察・嶋田隆平―(フジテレビ系列、火曜9時)

私が職業的にどうこう関係している訳ではないのですが、(児童生徒、教師、保護者も含めた)教育のあり方や学校内秩序には、個人的な関心がありますので、このドラマはまさに私向きでした!

しかし、今に始まったことではありませんが、警察ドラマでは手続的正義が軽視される(つまり刑事手続上の違法行為が合法かのように描写されるのは相変わらずですね。こういう描写は結局のところ警察や刑事司法に対する信頼を貶めるような気がします。

個人的なベスト俳優賞は、一人どころか数人にも絞れませんでしたが、中学生役を演じた皆さんを選びたいと思います。自分も経験した中学校における思春期の敏感な空気感が画面越しに伝わってきました。皆さんのこれからの活躍を期待しています!

 

俺の家の話(TBS系列、金曜22時)

各所から好評価されていますが、(離婚とか親子関係とか他のドラマで描かれがちな問題に限らず)深刻な家族の問題をいくつも真正面から取り上げるこのドラマは非常に挑戦的で非常に良い企画でした。

一方においては、認知症・介護・終活や発達障害などの普遍的な家族の問題を扱うにもかかわらず、他方においては、舞台を旧態依然とした伝統芸能の宗家としたことで、寿限無の実子騒動も含む寿三郎の奔放な女性関係や、「この家で、女に生まれて、女でいるのが、どんっだけしんどいか。生まれたときから数に入ってないわけよ」と長女・舞(演:江口のりこ)によって吐露されたジェンダー問題にまで切り込んでいったのですから、宮藤官九郎さんによる脚本の妙に感心せざるをえません。シリアスな問題を取り扱うにもかかわらず、コメディタッチにすることで、多くの視聴者が観やすい物語になっていたと思います。

個人的なベスト俳優賞は、主演の長瀬智也さんと、秀生役の羽村仁成さんです。

このドラマで初めて長瀬智也さんが演じているのを見たのですが(正確に言えば、「マイボス・マイヒーロー」以来ですが、ほとんど覚えていないので……)、TOKIO脱退・ジャニーズ事務所退所にともない、これが最後の出演になるらしく、残念です。最終話の大どんでん返しはこれのメタファーということですよね……

羽村仁成さんは2007年生まれの13歳ですが、なんとジャニーズJr.らしいのです。こんな小さい頃からジャニーズ事務所に入るんですね! 羽村さんは元子役らしいのですが、発達障害という難しい役どころにもかかわらず、演技が上手でしたね! 

 

知ってるワイフ(フジテレビ系列・木曜22時)

第1話で元の時空における妻の広瀬アリスが夫の大倉さんにブチギレるシーンが非常にリアルで怖かったです。ああいう風な詰められ方をしたら、男はもう全面降伏するしかないのではと思います。

あと、仕方のないことなのですが、20代後半と高校生を同一人が演じたのには違和感を禁じ得ませんでしたね。

 

青天を衝け(NHK総合、「大河ドラマ」日曜20時)

近代日本のころがテーマで、この時代には関心があるので、初めて大河ドラマを見ている最中です。しかし、NHKの看板番組だけあって、予算がすごいですね!

 

天国と地獄~サイコな2人~(TBS系列、「日曜劇場」日曜9時)

主演の二人の演技の上手さが非常に目立つドラマでした。中身が入れ替わったことを視聴者に一見して分からせる声・仕草は俳優としての技術力がかなり試されたのではないかと思います。

 

24 JAPAN(テレ朝系列、金曜23:15、2クール目)

放送が開始した半年前は、翻訳したような話し方には辟易としていましたが、さすがに十数話も見る頃には慣れてきました笑

この点も含めてツッコミどころはいくつかあったのですが、全体として楽しめました!

最終話の衝撃のラストに批判があるようですが、あのような理不尽な幕引きは、原作シーズンすべてを履修済みの者からすれば十分予測できましたね笑

 

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!(日テレ系列、水曜22時)

母と娘の友達のような関係、特に「キミ」「かーちゃん」と呼び合う仲は、かなり好きでした。

ストーリーやキャラクターは、あまり共感できませんでした。というのも、恋愛モノの多くに当てはまることなので、仕方のないことなのかもしれませんが、母にしても娘にしても、同時に2人の男性から好意を寄せられるなんて、恋愛強者だからではありませんか!?

母は恋愛下手、娘はオタクという触れ込みで始まったドラマですが、真の(?)恋愛下手やオタクが悩んでいるであろう段階――異性との出会いがない、異性とまともなコミュニケーションができない、といったそもそもの段階――は無視・軽視されていました。菅野美穂浜辺美波を放っておく男性がいるのでしょうか!?……もちろんドラマなので、こういったメタ部分を掘り下げても仕方がないのですが。

あと、映画「屍人荘の殺人」やドラマ「タリオ 復讐代行の2人」でも思ったのですが、浜辺美波さんはコメディチックなキャラクターが似合いますね!

 

 

30分ドラマ

 

書けない!?~脚本家・吉丸圭佑の筋書きのない生活~(テレ朝系列、土曜23:30)

脚本家という職業には少し興味があるので、終始楽しめるストーリーでした。

最近はテレビ各局が深夜ドラマに力を入れているらしく、ゴールデンの主役級が深夜帯でも演じてくれています。このドラマも例外ではなく、生田斗真さん、岡田将生さん、小池徹平さんなど、豪華俳優陣が出演していました。

個人的な俳優賞は、岡田将生さんです。ちょっと面倒くさい人気イケメン俳優という役どころはピッタリでしたね!

 

ここは今から倫理です。(NHK総合、土曜23:30)

「考え続けてください」という最終話の高柳の言葉通り、各エピソードで単純明快な結末が描かれるわけではなく、どこか納まりが悪かったですが、まさにこれこそが原作者・制作側の描きたかったことだったのだと思います。各生徒の抱えるリアルな悩みを、倫理の教師が思い悩みながら、救おうとし、また悩み続ける……快刀乱麻を断つ訳ではないストーリーが非常に共感できました。

個人的なベスト俳優賞は、生徒皆に差し上げたいのですが、特に印象に残っているのは、逢沢いち子役の茅島みずきさん、都幾川幸人役の板垣李光人さんです。

茅島さんは終始軽めのキャラを上手く演じていましたが、最終話の涙が特に良かったですよね。板垣さんは、愛着障害という難しい役どころを上手く演じていたと思います。4月1日深夜から始まるドラマ「カラフラブル」(日テレ系)では主演でジェンダーレス男子を演じるそうです。

 

ミヤコが京都にやって来た!(ABC・テレ朝系列、日曜24:55)

京都在住経験のある私としては、知っているスポットが何度も登場したので嬉しかったです!

ちなみに、ミヤコと父が住んでいるコテコテの京都(いわば観光客向けの京都)は、京都市の極一部に過ぎません。実際は他の100万都市と似たり寄ったりです(建物が低めなのと細い道が多いのですが)。撮影スポットは、外から見た京都に対するノスタルジーが凝縮されている感じでしたね。

 

 

2021春ドラマも楽しみです!

しかし、地上波ドラマでもBSドラマでも全国の放送局の多くのドラマがTVerhttps://tver.jp/drama)で見れるなんて、いい時代ですね!!