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アニメ「バビロン」第9話を見てちょっと興奮した件

 

 

この記事は、アニメ「バビロン」第9話の感想記事です(1週間遅いのは悪しからず)。

記事のタイトルに「ちょっと興奮した」とありますが、「曲世愛の声に興奮した」という訳ではなく、アメリカ政治が舞台となっている点に興奮しただけなのです。

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ホワイトハウス

 

それというのも、私は政治をテーマとするアメリカのTVドラマが大好きで、たとえば「ハウス・オブ・カード」「サバイバー」なんかを見ているのです。まさかアニメでアメリカ政治が見れるとは思っていなかったので、第9話のホワイトハウスのシーンにはテンションが上がりっぱなしでした!

以下、アニメで追求されているリアリティを振り返ってみたいと思います。

 

 

1.閣議室(Cabinet Room)

大統領以下、閣僚(副大統領、国務長官、国防長官など)が閣議を行う部屋です(閣議以外の会議に使われることもあるようですが)。

両端に丸みのある横長のテーブルが特徴的です。窓側中央の星条旗の前が大統領の定位置です。

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閣議

 
 

2.大統領執務室(Oval Office)

大統領の執務室で、その卵型の形から、英語ではOval Officeと呼ばれています。大統領が国民に向けてテレビ演説する際や法案に署名する際にこのオフィスが映されることがあります。

執務机は、レゾリュート・デスクと呼ばれており、伝統と格式あるものです(映画「ナショナル・トレジャー」にはこの説明があります。面白いので是非ご覧になってください!)

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大統領執務室

  

 

 3.日本では見ない座り方

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執務机を挟んで会議

このような、(ソファーテーブルや会議用テーブルなどではなく)個人用の執務机を挟んで座り会議をするような様子は、アメリカのTVドラマではよく見られます。日本ではあまり見かけない座り方です。

 

 

4.アメリカに息づく憲法政治

アレキサンダー・W・ウッド大統領が、「合衆国憲法で委任されていない権限は、州と人民のものだ。ハートフォードの自殺法に関して、原則的に我々がとやかく言うことはできない」と言ったのは、アメリカ合衆国憲法修正第10条に基づく発言です。

Amendment X

The powers not delegated to the United States by the Constitution, nor prohibited by it to the States, are reserved to the States respectively, or to the people.

修正第10条

憲法によって合衆国〔連邦政府〕に委任されていない権限または本憲法によって諸州に委任することが禁止されていない権限は、各州それぞれに、または人民に留保される。

この条文から明らかなように、上記の大統領の発言は、憲法に記された連邦制というアメリカの大原則を踏まえての発言です。リアリティが追求されています。

アメリカの政治ドラマと言えば、必ずと言ってよいほど、立法(連邦議会)・執行(大統領)・司法(連邦最高裁判所)の間の対立が描かれますが、同様に、連邦政府と州政府の間の対立が描かれることも多いのです。大統領が州兵を連邦の管轄下に置いて、州知事から州兵の指揮権を奪う展開なんてゾクゾクしませんか?

 

 

 

以降のエピソードでもホワイトハウスが登場することを期待しています!