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「星合の空」第5話の感想とソフトテニスの解説


この記事には、「星合の空」第5話の感想とソフトテニスの解説を記しています(筆者がソフトテニスから離れてしばらく経っていることにご留意ください)。

第4話については以下の記事をどうぞ!

irohat.hatenablog.com

 

 

1.乱打

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乱打の様子

ソフトテニスの練習の一つに、「乱打」(らんだ。ふざけて「みだれうち」という場合も)というものがあります。普通は、準備運動の次に行う練習メニューです。

上のキャプチャ画像のように、2人1組になり、対角(クロス)または正面(ストレート)にいる人とボールを打ち合うことを「乱打」といいます。特に決まりという決まりはなく、可能な限り相手とラリーを続ければよいのです。ですので、楽しい練習の一つに挙げられます。

乱打の時間は、公式試合においてもあります。各試合それぞれにプレーボールの直前の数分間だけ、乱打の時間がとられているのです。ただし、乱打の相手は、自分のペアでなく敵です。自分と対角の位置にいる敵と乱打をします。そのため、この時にある程度、敵の実力や弱点が分かったりします

 

2.眞己の新ラケットは?

第4話にて眞己は、父親にラケットを壊されてしまいました。ちなみに、そのラケットは、ミズノ製「TECHNIX 200」(ブルー)という2019年発売の入門用モデルのラケットようでした。

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TECHNIX 200

そして今回、再び眞己は柊真からラケットをもらうことになるのですが(お金持ち!)、どうやらミズノ製「SCUD 01-C」(ハイブリッドブラック×ブルーパープル)という2019年発売の中上級者の前衛向けのラケットのようです。

ミズノ|スカッド01-C(ソフトテニス)|テニス|ソフトテニスラケット

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SCUD 01-C(その1)

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SCUD 01-C(その2)

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SCUD 01-C(その3)

 

3.入門用ラケットと中上級者向けラケットの違い

ところで、入門用(初心者用)ラケットと、中上級者用ラケットは、見た目はそれほど変わらないのですが、やはり違いはあります。

入門用ラケットの特徴は、「軽い」、「面の面積がやや広い」、「ガット(ストリングス)への耐久強度が低い」の3点かと思われます。

最前者については、初心者でも扱いやすい操作性を追求した結果です。

後二者については、面の面積が広いほど、また、ラケットに張るガットの強度(テンション)が低いほど、ラケットのミート面が広がり、初心者でも打ちやすくなるのです(打球がボヨーンと飛びます)。それぞれラケットにはメーカーによってガットを張る際の適正強度(推奨張力)が設定されているのですが、入門用ラケットの方が中上級者用よりも低く設定されているのです。

実際、眞己が使っている新旧のラケットを比べてみると、

壊されてしまった入門用ラケットの「TECHNIX 200」については重さ220g、面サイズ95平方inch、推奨張力20~30ポンド

新たに柊真からもらった中上級者用ラケットの「SCUD 01-C」については重さ238g、面サイズ90平方inch、推奨張力25~35ポンド

となっています。

それでは、なぜ中上級者は、「重い」すなわち「操作がやや難しい」、また、「面の面積がやや狭い」「ガットの強度が高い」すなわち「ミート面の狭い」ラケットを使用するのか?という疑問が当然に浮かび上がります。

この疑問に対する答えは、ずばり、スピードのある球を打つためです。ラケットが重い方がボールに勢いが乗りますし、ミート面が狭い方がボールを打ったときのインパクトが強くなります(鋭い打球になります)。

 

4.ラケットを買い替えるタイミング

ラケットを買い替えるタイミングは、人それぞれな側面もあります(たとえば、年配の方はいまだに木製ラケットを使用している方もいます)。しかし、中高生の標準のようなタイミングはあります。

まず、ソフトテニスをする人の多くは中学生になってから始めるのですが、まず手にするのは入門用ラケットです。そして、だいたい1年間くらいこれを使ってから、中級者用(中上級者用)ラケットに買い換えます

その後の現役中の買い替え頻度については、1年に1回から3年に1回くらいまで人によって幅があります(ここで資本力は重要な要素です)。ただ、買い替えるといっても、損傷によって使用不可にならない限りは、新しいラケットも古いラケットも両方使う(使い分ける)ことも多々あります。

ただ、男子に比べて女子の方が買い替え頻度は低い傾向にあると思われます。女子はラケットを地面に叩きつけたり武器として使用しないので損傷による買い換えという事態が発生しにくいのです。また、そもそも男子と比べると非力で、スピードのある球を打つための前提となる筋力がないために、買い替える必要性が低く、入門用ラケットを長く使うというパターンがあります。

その一方で、男子は見栄を張りますから、それほど上達していないのに、早め早めに中上級者用ラケットに移行しがちです。

 

5.ガットの張り替え

ラケットの買い替え以上に大事なのが、ガット(ストリングス)の張り替えです。

ガットは長く使用していると、どうしても緩んできます。そうすると、ボールに上手くスピードが乗らなくなってきます(ボヨーンとした打球感になり、ボールがアウトしやすくなります)。そこで、定期的にガットを張り替えることが必要になるのです。

昔は個人で張り替えを行うということもあったようですが、現在はスポーツ用品店ラケットスポーツ専門店などで専門家に張り替えを行ってもらいます(専用器具があります)。

ガットの張り替えについては、メーカーは3ヵ月に1回を推奨していますが、中高生にとってはそれなりに費用が掛かるので(ガット代+張り替え手数料で3千円程度)、(強豪校はともかく)中高生ならば半年以内に1回を目安とすればよい気がします。ただし、ガットを張り替えると、それまでとは打球感が違ってきます。大会直前に張替えをしてしまっては、慣れるための時間が足りなくなるのでタイミングには注意が必要です。

ところで、ラケットの買い替えのタイミングの一つにはラケットの損傷がありますが、同様のことがガットの張り替えについても言えます。すなわち、ガットの張り替えの際に、もう一度ガットを張ったらラケットが壊れてしまうと告知されるパターンがあるのです。高めの強度(テンション)でガットを張り続けたり、メーカー推奨の適正強度(耐久強度)を超えてガットを張ったりした場合には、こういう事態が起こり得ます。こういった場合には、素直にラケットを買い替えた方が吉です。

 

 

第6話の記事はこちらから!

irohat.hatenablog.com